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2017年8月25日 担当:渡辺 一雄 会員

「大阪府における薬物乱用の現状について」
大阪府健康医療部 主査 砂川 奈芳子 様

大阪府健康医療部薬務課 砂川と申します。
日頃より大阪府の薬物乱用防止事業に御理解と御協力を頂き有難うございます。
最近の大阪府における薬物乱用の動向としては、若年層を中心に大麻の乱用が急激に増加しており、昨年、大阪府内で逮捕された大麻事犯の6割以上が10代から20代までの若者でした。これは、若者の間で、大麻は体に悪くない、依存症にならない、といった誤った情報がインターネットやSNSを通じて氾濫している影響が考えられます。実際には、大麻の乱用は、幻覚・妄想を引き起こし、知的機能の低下や人格障害を起こすなど、人体に有害です。また、大麻は「入門薬物」、「ゲートウェイドラッグ」とも呼ばれており、覚醒剤など他の薬物乱用の入り口にもなる大変危険な薬物です。若者が巷に蔓延する誤った情報にだまされて、安易に大麻に手を出すことがないように、正しい知識を普及していくことが急務と考えています。そこで、大阪府では学校での薬物乱用防止教室の開催を中心に、地域での様々な講習会の実施や街頭キャンペーンを行なう等、広く啓発活動に取り組んでいます。薬物乱用は個人の問題でなく、社会全体の問題であり、様々な組織・団体・行政機関等が協力して撲滅に取り組むことが重要だと考えています。最後になりましたが、今後とも薬物乱用防止事業により一層の御協力をお願いいたします。

# by osakajotorc | 2017-09-22 16:57 | 卓話