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2019年7月19日  卓話:福山 信也会員

私の坐禅初体験は平成12年4月27日から5月4日の7泊8日、場所は広島の忠海というところにあるお寺です。友人が参禅して、「今までの自分は何をしていたのだろうと思った」という程の心境の変化があったという話を聞き申し込んだところ、最初は最低でも5日間、出来れば1週間は必要です。とのお話を伺って5月の連休を使って上記の日程で申し込みました。老師は、今の自分を離さないことと話されます。過去も未来もない。あるのは今だけ。今を離さないために、一点に集中する。そのために、坐禅中はひと呼吸に集中する。吸って、止めて、吐いて、止め、体をひねって、吸って、止めて、吐いて、止めて。体をひねるときは、体の動きに集中します。皆さんの坐禅体験をお伺いしたところ、色々なスタイルがありました。体が痛かった、瞼がくっついたなど色々な感想がありました。体をひねると、このようなことは起こりません。腰の下には、坐禅用の厚めの座布団を引きますので、半跏坐で座っても、体はとても楽です。目は開けています。目を閉じると、脳が余計なイメージを作り始め雑念が増えるそうです。これも、目をつぶる、半眼で鼻の先を見るなど、色々なスタイルがあります。
一日目は、雑念すら意識できない状態でした。ただひたすら、呼吸をして、体をひねるだけでした。動きに慣れてくると、雑念が渦を巻くように湧いてきて、強く呼吸をして体に力を入れて雑念を懸命に追い払おうとしました。二日目は、少し呼吸に意識が行くようになり、雑念が少し治まり、忘れていた昔のことが思い出されたり、亡くなった父母の声がリアルに聞こえたりということも起こりました。老師に話すと、良い思い出も雑念です。出てきたものを切っていくようにとの指導を受けました。三日目は、切りまくる感覚で坐禅をしました。呼吸に集中して切る。体をひねって切る。の繰り返しで、20分も座っていると頭が芯から疲れ切って、部屋で少し休んでまた座るの繰り返しでした。明日は、雑念が出てくる瞬間を意識するようとの指導を受けました。四日目は、雑念が出てくる瞬間を見極めてみようと取り組みました。この日は、なぜか仕事のアイデアが次々と出て、切るのがもったいないような感覚にとらわれました。老師に質問したところ、良いアイデアも雑念です。切ってくださいと指導されました。五日目は、雑念が泡のように湧いてきて、出てくる瞬間が良く分かり、それをパチンと潰すようなイメージで雑念が切れるようになり、時間を忘れて座れるようになりました。老師に報告すると、その調子で座ってくださいとお言葉をいただき、三時頃老師に呼ばれて、「福山さん、おめでとう」といわれ、山場を越えたことを告げられました。坐禅を終えて、部屋に戻り海を見ていると、景色がキラキラと輝いて見えていることに気付き、目の前のフィルターが外れたような感覚を得ました。現在は、不安や怒りなどの感情にとらわれることも少なくなってきました。とらわれたときも、坐禅をすると、気持ちが楽になっていきます。私にとっては、無くてはならないものになっています。ご清聴をいただき、ありがとうございました。

# by osakajotorc | 2019-07-26 14:47 | 卓話