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2023年2月3日 担当:国際奉仕委員会 委員長 金沢 英富

国際奉仕月間卓話 「ロータリークラブにおける国際奉仕活動のこれから」
RI2660 地区国際・社会奉仕委員会 委員長 髙木 大介様(高槻東RC)

皆様こんにちは、今年度、地区国際社会奉仕委員長を務めております髙木と申します。
2月は「平和構築と紛争予防月間」ということで、この度は地区当委員会に卓話のご依頼を賜りまして誠にありがとうございます。また、例会の貴重なお時間をいただき重ねて感謝申し上げます。本日は、国際奉仕としてご依頼いただきましたが、このほど合併した地区委員会の現状におきまして、国際奉仕を中心に社会奉仕のことも交えながらお話しさせていただきたいと思います。
若干だけ私のことをお話しさせていただきますと、ロータリー歴は約10年、現在45歳です。所属は高槻東ロータリークラブで地区出向は5年目になります。4年間は地区社会奉仕委員会に所属しており、5年目の今年、委員長を務めさせていただいております。若輩者で不慣れなところが多くございますが、真摯に努めて参りますので、何卒最後までどうぞ宜しくお願い申し上げます。

地区委員会合併について
さて、まずは今年度地区委員会が合併した経緯に関して少しお話させていただきます。
これは、今年度突然ふってわいたお話ではなく、近年のRIの流れを受けまして、組織のスリム化が実現化されたものでございます。近年RIが推奨しております。クラブリーダーシッププラン、いわゆるCLP、そして、地区リーダーシッププランDLPに基づきまして、奉仕活動の質の向上や会員の増強を念頭に置いた、中長期的な計画の元、当第2660地区におきまして合併という形になりましたことをまずはご報告申し上げます。委員会内には国際奉仕小委員会と社会奉仕小委員会、2つの小委員会を設け、それぞれの担いはこれまでの国際奉仕・社会奉仕と同様でございますが、会議は合同で行いまして情報を共有し、かつ委員会活動においても垣根なく参加して参る形となっております。

地区委員会合併に期待する効果
そして、地区委員会合併に伴って期待される効果ということでございますが、現在行われている奉仕活動に関して、国内地域では社会奉仕、国外のことは国際奉仕と分けられていると思いますが、国内の活動であっても、国際的な要素を含んだ活動であるならば、国際奉仕の一面をもっており、また、国際的な活動であっても、紡いでいくのは国内からの発信で、そこにかかわっておられる方々は国内の方々もたくさんおられると思います。やはり相互的に国際と社会が関係していることから、地区におきましては、合併することで情報が共有しやすくなると考えております。そうしたことから、国内、国外の垣根を越えて情報を共有することで、より質の高い奉仕活動へと繋がるのではないかと考えます。昨今の情報社会では、様々なSNS媒体などにより情報を瞬時にキャッチ、発信できます。国内、世界と瞬時に繋がることができる昨今において、国際と社会の連携は重要かつ必然的でさらなる奉仕活動の広がりが期待できると予測されます。

奉仕活動の現状
各クラブによって活動の規模は様々ですし、例年継続的な奉仕活動を展開されているクラブも多いかと思います。私が所属する高槻東ロータリークラブでもそうですが、新規事業に前向きであったとしても、人数の問題などでそれがままならないクラブも多数あると思います。
さらに、このコロナ禍においては地域もさながら、世界的パンデミックにおいて 活動の低下を余儀なくされているクラブも多いかと思います。
しかしながら、コロナ禍において本当に援助を必要としている方がたくさんいらっしゃるのも現実です。ロータリアンとしてはこうした状況においてこそ、より力を合わせてロータリーの精神をもって行動に繋げていくべきだと考えます。
それを受けまして、このほど地区委員会では各クラブ様にアンケートをお願いして参りました。この数年間、コロナ禍におきまして、例会の開催もままならない中ではありましたが、多数のクラブ様にご回答いただき、誠に感謝致しております。他クラブの奉仕活動例を是非とも自クラブの奉仕活動の企画においてご参考にしていただければと思います。数年前にもこうしたアンケートを当時の社会奉仕委員会において実施いたしました。これは私の経験則ではございますが、私も自クラブの社会奉仕委員長をした際にそのアンケートが非常に参考になりました。今回はさらにコロナ禍ということでのアンケートということになりますので、ロータリアン自身も大変な状況の中でたくさんの奉仕活動が行われた一覧を拝見しておりますと、ロータリークラブが率先して奉仕活動を行っている団体であると再認識いたします。
また、地区ではクラブ間のマッチングも推奨しております。
発案はあるものの実際に実行までとなると、自クラブだけではままならない場合もあることから、近隣のロータリークラブあるいは各諸団体と連携して事業を行うというような形も推奨しております。
その際にクラブ間をつなげたり、諸団体をご紹介したりとクラブのお悩み事といいますか、クラブへの一助となることが本来地区委員会の役割でございますので、是非ともお気軽にご一報いただければ幸いに存じます。

奉仕活動のこれから
さて、今、ロータリークラブは次のステップに差し掛かっていると考えます。
近年の課題であります、会員の増強、および広報活動、これらはこれまでのロータリークラブの在り方とこれからのロータリークラブを考える機会となっていると思います。クラブを越えたマッチング、情報のキャッチおよび発信。奉仕活動を質の高いものにしていくには、スピード感も重要だと考えます。RACとの連携や、SNSなどの媒体を活用いただき、これからの時代の奉仕活動へと繋げていければと思います。援助が本当に必要としているところに届いているか、奉仕活動に質の高い低いはないのかもしれませんが、今本当に困っている人に手を差し伸べることができているのか。奉仕活動を構築する際に、地域社会との連携において様々な機関からヒアリングなどを行い、人道奉仕活動において、質とインパクトの高い、タイムリーな奉仕活動が行われることを期待します。コロナ禍において様々な分野で援助を必要としている人がおられます。前年度、吉川ガバナーより継続しております、貧困家庭・児童・学生支援を重点項目におき、特に子供たちが犠牲になっているケースにおいては、そこに手を差し伸べて、未来への希望に繋げていっていただければと思います。
本日の卓話におきましてはGGのご説明は割愛させていただきますが、そういった活動の際には是非とも、地区補助金をご活用いただき活動の幅を広げていただければ幸いに存じます。

ウクライナ支援について
前年度吉川ガバナーより引き続き今年度宮里ガバナーの元、ウクライナに対しての支援を当地区では積極的に行って参りました。ウクライナのロータリークラブと連絡を取り、ZOOMなどでヒアリングおよび会議を行って参りました。そして、いよいよ先月おかげさまをもちまして実行に移らせていただきました。
城東RCにおかれましてもウクライナ支援事業に多大なるご支援をいただき、地区で総額600万円を超える支援となりましたことをご報告申し上げると共に、このPJの地区委員会代表と致しまして厚く御礼申し上げます。
しかしながら、地区委員会はあくまで各クラブへのサポートをおこなう機関でございますので、本来地区が主体になって事業を展開するものではございません。
各クラブにご発案、ご提案いただき、補助金を含めたプランニングをサポートしていくことを充実させて参ります。
政治的なことは繊細なこととは思います。しかしながら、やはり大変な被害に遭われているたくさんの方々を少しでも援助するべく我々ロータリアンが動かないといけないのではないかと思います。世界がコロナと戦っている一方、人と人が戦っており、完全に戦う相手を間違えているのではないでしょうか。
喫緊の課題であるウクライナ支援に関しましては、ロータリー会員の共通認識だと思いますので是非とも地区のホームページやご連絡を意識していただき情報を取り込んでいただけたら幸いに存じます。

地域から世界へ
さて、本日は地区委員会としてお話をさせていただきましたが、基本は各クラブの親睦や活動が最も大切であると私は考えております。ここからは個人的な考えもありますが、マクロを目指すにはミクロが重要で、やはり目に見える地域社会に対しての奉仕活動があるからこそ、それぞれの地域のロータリークラブの存在価値があると思います。それぞれのクラブがそれぞれの地域でよりより活動を進めれば、それが世界平和への一歩となることを確信しております。そして各ロータリアンが正しく寛容の精神を持って奉仕を行えば、自ずと新しい会員、仲間も増えていくのではないかと考えております。

最後に
最後になりますが、大阪城東RC様におかれましては、過去、ソウルやハワイのクラブと姉妹交流をされておられ、またインドネシア、バングラディッシュへの支援活動やタイでのライラジュニアとの植樹、ホームステイの受け入れなど非常に活発に活動されている50年以上の歴史のあるクラブとお聞きしております。
国内外の奉仕活動を積極的に行っておられる2660地区の大きな存在として、これからも素晴らしい活動を展開していただきます様お願い申し上げると共に皆様のロータリー活動が更に楽しく充実されたものになることを祈念いたしまして、締めのご挨拶とさせていただきます。ご清聴、誠にありがとうございました。



by osakajotorc | 2023-02-10 15:21 | 卓話

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