人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2021年11月26日 卓話担当:岡本 浩会員

「フェルメールのお話しあれこれ」
大塚国際美術館前専任部長・学芸室長
徳島文理大学・西洋美術史講座講師
平田 雅男様

皆さん、こんにちは。私は四国・徳島県にある「徳島県立”城東”高等学校」という高校の出身で、先日亡くなった女流作家瀬戸内寂聴さんや電飾アーティスト集団を率いるチームラボ代表の猪子寿之氏などを輩出している高校で、徳島県内では有数の進学校の評価を得ています。もともと“城東”という言葉が大好きで、卓話会担当の岡本浩様から卓話依頼を頂戴した時には、喜んでそのお申し出を承りました。
私は、もともとは徳島県鳴門市にある大塚国際美術館の創設には草案の段階から携わり、運営経営を軌道に乗せ、円満退社と同時に徳島文理大学という地元の私立大学で西洋美術史講座を担当させて頂いております。本来なら今日は『大塚正士に学ぶ経営人生哲学と美術館』というタイトルでお話ししようと思っていたのですが、小生に頂けた時間は30分しかないので、今日は日本人が大好きな『フェルメールのお話しあれこれ』という卓話に変更させて頂いております。
1.私は講義や講演の始まる前には、必ず「今日の名言」として格言紹介から始めます。
①『他人に注意する時は、誰もいない時に小声で咎めよ その代わり、他人を誉める時は、人のいる前でしかも大きな声で誉めそやせ』=レオナルドダヴィンチ
②『会社で働くなら知恵を出せ 知恵のないものは汗を出せ 知恵も汗も出せない者は黙って会社から去って行け』=土光敏夫
2.ここで絵画を鑑賞する前に知っておくと役立つことを幾つかご紹介致しましょう
西洋美術史は6つの時代区分がある「古代・中世・ルネサンス・バロック・近代・現代」
絵の歴史的背景、地理地政学的背景、宗教的背景、アトリビュートなどを知っておく
3.フェルメ-ル(1632~1675年)はオランダのバロック期を代表する巨匠で”光の天才魔術師”と称されました。(*フェルメール.の生い立ちや画風などを紹介)
4.さて、フェルメールと言えばほとんどの方がこの①「真珠の耳飾りの少女」という作品を思い浮かべるでしょう。よく「青いターバンの少女」と称されますが、①の原題は「真珠の耳飾りの少女」です。絵のサイズは」意外と小さく47×40㎝ほどの大きさです。混色もせず青黄赤肌白黒色の6つの原色しか用いていませんが、彼の遺した最大の代表作品として評価されています。②の「牛乳を注ぐ女」は、当時のオランダの農民の日常での食事の準備風景で、風俗画の一つです。黄色と青色は補色関係にありお互いが色合いを引き立て合っています。③の「デルフトの眺望」は、彼が生まれて育って亡くなったデルフトという海運交通で栄えた古都市と運河が描かれた風景画です。風景画はたった2点しかありません。④の「手紙を読む青衣の女」は、彼が得意とする手紙をテーマにした作品で、手紙を持った女性の登場する画題の作品は、6点ほどあります。⑤の「天文学者」は、男性が主人公の作品でもう一つは「地理学者」です。男性が登場する作品もこの2点しかありません。大変貴重な作品です。
5.ヨ-ロッパ地図と人口 ヨ-ロッパ各国の人口と面積の比較  
6.オランダってどんな国?
7.世界中の美術館に散逸しているフェルメ-ル作品 本国のオランダに7点 アメリカに13点 フェルメール作品は全部でたったの37点ほどしか残っていません。
8.主たる収蔵美術館 マウリッツハイス美術館、メトロポリタン美術館など
9.その他の主要作品
①「窓辺で手紙を読む女」②「デルフトの小路」③「デルフトの眺望」④「士官と笑う娘」⑤「水差しを持つ女」⑥「天秤を持つ女」⑦「手紙を読む青衣の女」⑧「真珠の首飾りの女」⑨「天文学者」➉「地理学者」⑪「手紙を書く女主人と召使い」⑫「絵画芸術 (絵画の寓意、画家のアトリエ)」
*大阪城東ロータリークラブの皆さま、ご清聴ありがとうございました。ただ、講演時間が短くてたくさんお伝えすることができなかったのが、とても残念です。もしなにかの時に2度目のチャンスを頂けるなら、嬉しく思います。

by osakajotorc | 2021-12-09 12:45 | 卓話

<< 2021年12月3日 会長 杉...    2021年11月26日 会長 ... >>