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2021年6月11日 卓話:金沢 英富会員

「仕事」

本日の卓話の担当をさせていただきます、金沢です。よろしくお願いします。私も今年で55歳になりましたので、これまでの人生を振り返るとともに僭越ながら私の仕事への思いについてお話しさせていただきたいと思います。
私は建設業を営んでおり、創業して今年で32年になります。お陰様で売り上げも70億円に達しまして、ようやくある程度は落ち着いてきたかと思っております。若いころは、大きな声で自慢できることなどありませんでしたが、負けず嫌いな性格と出来る限り上に行きたいという気持ちと、人が休んでいる時にも働く、という姿勢でこれまで走ってきました。この歳になると、人生を振り返ることも多くなり、改めて、仕事というものは私の人生そのものであったと感じています。当たり前ですが、「夢」がなければこれまでがむしゃらに走って来られませんでした。「夢なき者に理想なし 理想なき者に計画なし 計画なき者に実行なし 実行なき者に成功なし 故に夢なきものに成功なし」この言葉がすごくしっくりきます。また、やはり人は人に磨かれると感じます。ロータリーに入会を決めたのもこの理由からですが、一流の人間になるためには一流の人に接するしかないのだと。環境というのは思っている以上に勉強になっております。
この2点は若い息子世代にも教えなければならないと感じております。落ち着いたかのように見えた自分ですが、この年齢になったからなのか、持つものが増えたからなのか、自分の体力の壁もみえてきたのか、これまでとは違った今後の仕事に対しての不安もみえはじめました。このまま経済が維持できるのか?少子化で建築の仕事が縮小していくのでは?その時は会社はどのように変化し、対応していくのか?不安で眠れないこともあります。そんなときは、若いころから大切にしてきた「夢を持つ」ということを思い出して、今後もどれだけ会社が成長し続けているのかを考えワクワクするようにしております。
先週の日曜日のことですが、私の親戚の息子にあたる男子プロゴルファーの木下稜介が日本ゴルフ機構のメジャー大会で初優勝しました。プロになって10年目の初優勝です。賞金ランキングは上位にいたものの、なかなかプロとして勝つことができず、昨年は最終日の最後のホールまで1位だったのにも関わらず、負けてしまったりかなり苦しい10年を過ごしてきました。「ここまで来るには本当に長かった。」と涙しながら話し、「これで満足することなく毎日コツコツ努力して世界に行きたい」と言っておりました。来月は全英の試合も控えております。29歳とまだまだ若い彼ですが、大きなものを背負いながら大きな夢を持って毎日頑張っている彼の話を聞いているとやはり進むしかないと思ってしまいます。
私の話に戻りますが、息子へ世代交代できる時まで自分自身の体力も、会社の体力もできるだけ強くし、安定した経営ができるように夢を持って頑張ろう、やれるだけやろうという気持ちでおります。会社経営というのは一難去ってもまた、一難、と考えることは尽きませんが仕事の悩みを解決するのは、もっと仕事をするしかないという風にも考えております。堅苦しいお話となりましたが以上となります。ご清聴ありがとうございました。

by osakajotorc | 2021-06-21 12:16 | 卓話

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