2018年3月23日 卓話担当:井土 賢一会員

「ロータリークラブ様と講談師の意外な関係」

玉田 玉秀斎

講談師の数は現在約80名。絶滅危惧種と言われている動物よりも少ない数です。日本の人口が1億2千万人ですので、講談師に出会える確率はわずか150万分の1。これは宝くじで1億円以上あたる確率と同じとか。そんな講談師になったきっかけは、高校時代にロータリー青少年交換留学生として行かせて頂いたスウェーデンで、スウェーデン人から受けた質問がきっかけです。その質問とは「日本人にとってなぜ富士山は大切なのか」そして「葛飾北斎はなぜユニークな絵を描けたのか」。この質問にうまく答えることができず、『日本人なのに、日本のことを何もしらない自分』に初めて気づきました。ところが、帰国後は大学に入り、日本のことを勉強する気もなくなった3回生の頃、ふと司法試験の勉強をはじました。司法試験はそんな気持ちで合格できるような試験でもなく、ついには大学を卒業。司法浪人をしているときに新聞の3行広告でみつけた『講談塾生募集』。『講談というのは見たことも聞いたこともないけど、日本の伝統芸能っぽいな』と何げに行ってみると、これがカッコいい語り口なんです。講談と出会って4ヶ月後、師匠から「講談師にならないか」とお誘いを受けました。「弁護士になるので」とお断りをすると「講談師も弁護士も最後に“し”が付いてるから一緒や」との言葉に妙に納得し、講談師になりました。そんな僕が講談師になって是非ともしたかったこと、それが外国語講談でした。その機会もまたロータリーの皆さんによって与えていただきました。ロータリーGSEプログラムでのブラジル派遣。ブラジルのパラナ州に5週間滞在し、各地の例会場でポルトガル語講談をさせて頂きました。これが講談600年の歴史の中で初のポルトガル語講談になりました。一昨年には四代目・玉田玉秀斎を襲名させて頂き、さらに精進させて頂いているところです。ロータリーの皆様への感謝の気持ちを抱きながら、今後も日々精進してまいります。ありがとうございました。
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by osakajotorc | 2018-03-30 15:37 | 卓話

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