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2017年9月29日 卓話:柳瀨 寛之 会員

「LEDはどこまで普及したか」

こんにちは。私は2008年の入会で、特に自分の生業である「照明・LED」に関しては、何度もお話をさせて頂いておりました。本日も同様の話と言うことで、「それは前に聞いたよ」みたいな事があればお許しください。2011年に東北の震災があり、以降LEDは加速度的に普及したわけでございます。例外なく私の会社もかなりの急激な増収増益となりました。ですが、どうしてもこれについて、東北の方々の「おかげ」とは言えませんよね。そんなことを言えば例の失言で辞めた復興大臣みたいになってしまいます。こういう場合、「お蔭様」と言うことは当然ふさわしくないのですが、それに代わる言葉が未だに見つけられないでいます。私のロータリーの歴史(短いですが)は、LEDの普及の歴史と時をほぼ同じくしています。今日のお話のまず一点目は、「たくさん売れるようになったから安くなったのか」「安くなったからたくさん売れたのか」と言うことです。結論から申しますとそれは後者の方です。ご存知の方が多いと思いますが、LEDは既にずっと前から赤色と緑色、即ち「光の三原色」のうちの2色は存在しており、小さな表示用ランプ等に限って使われておりました。これに青色が発明されて照明に使える白色光が発色できるようになり、明るさも劇的にアップしました。・・・(持ち込み器材不調で実演できず)
現在、量産しているLEDチップ(照明器具のパーツとなるもの)は、殆どが青色LEDに黄色の蛍光体を被せて白色の発光を得ています。何故か…赤と緑で黄色が出来るので青色に黄色を被せると「光の三原色」をミックスしたのと同じになるからです。そうする事によって青色LEDの品質・性能向上に集中的に注力できますし、電機ではなく化学メーカーとのコラボレーションによってスピーディーに製品開発、大量生産が可能になり、価格がどんどん下がって行ったという好循環が生まれました。また、今年は特定の化学メーカーが持っている黄色蛍光体~白色LEDに関する重要な特許が切れる年でもあります。普及が更に進むのは間違いないと思いますが、市場はすでに成熟しつつあり、私たちの会社は、よりいっそうの「良いものの選択力と計画・デザイン力」が求められることになり、もしかしたら今後は苦戦を強いられることになるかもしれません。5~6年前に採用していただいたもの、それも、「省エネ・長寿命なもの」を買い換えていただくのは、いくら良いものが出ているとしてもかなり難しい事だと容易に推察できます。
話はがらっと変わり、2点目は今の城東R.Cの課題である、「増強」についてです。先ほど申しましたように、私たちの業界の前途は必ずしも明るいとは言えない様に思います。企業環境や人員配置を見ましても、同業の人たちから新入会候補を見つけることは極めて難しく、また、会社においても「投手・四番・監督」で未だにやっておりますので、異業種の交流はロータリークラブ以外にまず有りません。ただ、今年度の初めには予定も何も無かった、「職業体験のお世話」さらに先般中嶋ガバナー補佐より急遽ご依頼のあった「IMロータリーデーの後のフレッシュマン研修会~退会防止にむけて」という、催事の幹事担当という新たなミッションをお引き受けしましたことで、私の今の増強活動は、皆様のお役に立てることを率先してやり抜く、即ち「アイツが居るから俺も居る。ウチも居る」そういう人間になりたいと思っております。これが私なりの退会防止活動です。今後とも宜しくお願い致します。ご静聴ありがとうございました。

by osakajotorc | 2017-10-10 12:49 | 卓話

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