2016年11月25日 卓話 角野 隆史 会員

「献血の現状について」
大阪府赤十字血液センター 血液推進一部 推進一係長 池田 超 様

赤十字のおこりは、スイス人のアンリ―デュナンが今から160年前の1859年イタリア統一戦争の激戦地区ソルフェリーノの近くで4万人もの打ち捨てられた死傷者のありさまを見て「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間である。人間同士としてその尊い生命は救わなければならない。」との信念のもとに救護活動にあたりました。ジュネーブに戻り自ら戦争犠牲者の悲惨な状況を語るとともに「ソルフェリーノの思い出」を出版しました。その後1864年ジュネーブ条約が調印され国際赤十字が誕生しました。赤十字のマークは「救護」と「保護」のマークであり、赤十字以外に、赤新月(イスラム国)、2005年には、レッドクリスタルといったものがあります。現在192か国が加盟しています。当初、戦争犠牲者の「救護」と「保護」を目的としていましたが、平時での救護活動を始めたのは、日本でした。1888年の磐梯山の噴火時です。
日本赤十字社では、赤十字の理念である「人道」を具現化するため、9つの活動をおこなっています。その中に、血液事業も含まれています。「輸血」とは、大きなケガや手術・病気で血液が身体から無くなると生命が危なくなるので足してあげることです。現在、血漿製剤(有効期限1年間)、血小板製剤(有効期限4日間)、赤血球製剤(21日間)と成分ごとでの輸血が行われています。医療機関への血液供給数の推移は、平成17年度から年々増加傾向にあります。輸血状況について、疾病別輸血状況は、がんや白血病など病気の治療のために80%以上が使用されており、大きな事故などで使われる血液は数%しかなく、日々一定量(大阪府では1日に400mL献血820人分)の血液の確保が必要となっています。また、年代別輸血状況は、約85%以上が50歳以上の方に使用されており、今後の少子高齢化でさらに血液の使用量は増加していくと考えられます。平成27年度全国では、約490万人の方に献血にご協力頂き、大阪府では、約39万人の方のご協力頂きました。献血者数の推移は、平成3年が過去最高の56万人のご協力でありましたが、近年は、減少傾向になっています。年代別では、10代、20代、30代の若年層の減少が続いており、献血離れが深刻な状況となっています。学校献血の推進も行っていますが、高校献血は、実施校は8%と低く厳しい状況です。
この現状をロータリアンのみなさんから伝えていただき献血の輪を広げていって頂きたいと考えています。今後とも献血運動にご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

by osakajotorc | 2017-09-14 17:01 | 卓話

<< 2016年12月2日 卓話 疾...    2016年11月18日 卓話 ... >>