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2016年3月25日 会長 渡辺 一雄


お酒との上手な付き合い方
ようやく大阪も桜の開花宣言があり、来月の8日はお花見会でございます。これから何かとお酒を飲む機会が多くなります。これを機にお酒の飲み方を見直してみませんか。
●女性や高齢者はアルコールに酔いやすい
 体内に入ったアルコールは、胃や小腸で吸収され、血液に運ばれて肝臓に送られ、分解処理されます。まず非常に毒性の強いアセトアルデヒドになり、次いで無害な酢酸に変わり、全身に送り出されます。体内に入ってくるアルコール量が肝臓の処理能力内であれば、アルコールは次々とアセトアルデヒドに、さらには酢酸へと分解されます。ところが飲んだ量が多く、分解が間に合わないと、アルコールは肝臓を通り越して血液とともに全身をめぐります。このアルコールが脳や神経に作用し、働きを鈍らせるのが”酔っ払った状態”です。
 女性は男性に比べ、一般に肝臓が小さく、アルコールの処理能力は男性よりも劣ります。高齢者もまた、肝臓の働きが低下しているので、アルコールの処理に時間がかかります。女性や高齢者は、アルコールに酔いやすいことを自覚しておきましょう。
●肝臓の処理能力を超えないように”ゆっくりと”
 肝臓がアルコールを処理するスピードは決まっています。たくさんのアルコールが入ってきたからといって、急にその速度を速められるわけではありません。肝臓が1時間で処理できるアルコール量は男性が9g程度、女性で6.5g程度といわれています。中ビンのビール1本のアルコール量は約20gですから、男性は2時間ぐらい、女性は3時間ほどかけてゆっくり飲めば、肝臓の処理能力を超えないペースということになります。
 逆に、一気飲みなどの急激なアルコール摂取は、血液のアルコール濃度を急上昇させ、急性アルコール中毒を引き起こし、最悪の場合、生命に危険を及ぼすことすらあります。お酒は”ゆっくりと飲む”、これが大原則です。
●男性は2ドリンク、高齢者や女性は1ドリンクまで
 ゆっくりと飲むといってもたくさんの量だと、肝臓は働きづめになり、疲れ果ててしまいます。適量に抑えることも大切です。適量とは、男性で2ドリンクまで、高齢者や女性はその半分の1ドリンクとされています。なお、毎日6ドリンク以上飲んでいると、アルコール依存症の危険性が高まり、肝臓などの病気が起こりやすくなるといわれています。
 多く飲んだ翌日は禁酒日にして肝臓を休ませましょう。

1ドリンクの目安
1ドリンクは純アルコール換算で10g=約12.7ml
 ビール中ビン 半分(250ml)
 日本酒 半合(90ml)
 焼酎 コップ1/4(50ml)
 ワイン グラス1杯(120ml)

by osakajotorc | 2016-04-05 16:23 | 会長インフォメーション

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