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2014年12月19日 ロータリーデーの活用

ロータリーディの活用③
「薬物乱用について」城東警察署 刑事課長 山本正彦様

覚せい剤や麻薬等は、それを乱用する人間の精神や身体をボロボロにし、人間が人間として生活を営むことができなくするだけでなく、場合によっては死亡することもあります。また、薬物の乱用による幻覚・妄想が、殺人、放火などの凶悪な犯罪や交通事故を引き起こすことがあるなど、乱用者本人のみならず、周囲の人、更には社会全体に対しても取り返しのつかない被害を及ぼしかねないものです。こうした事から、覚せい剤、麻薬などの使用・所持などは法律により厳しく禁止されています。
①薬物を乱用すると・・・
乱用される薬物は、中枢神経系に作用する事から、乱用した時の快感を得たり、薬物の効果が切れた時の苦痛から逃れるため、薬物による効果を強く求めるようになる「依存症」が形成されます。また、薬物を繰り返し使用しているうちに同じ量では聞かなくなる「耐性」が生じます。「一度だけ」という好奇心や遊びのつもりでも、薬物の依存性と耐性によって、乱用する量や回数はどんどん増えていくという悪循環に陥り、自分の意志では止める事ができなくなります。また、乱用を止めても、睡眠不足や過労、ストレス、飲酒等をきっかけに、突然幻覚や妄想等の精神障害が現れる「フラッシュバック」(再燃現象)が起こる事があります。
②精神・身体への影響・・・
覚せい剤を始めとする薬物の乱用は、精神と身体の両面を深く致命的に破壊します。脳の正常な発達を止めてしまい、精神のバランスを悪くさせます。乱用により、一時的に頭が冴える、神経が興奮するというような感覚を得たように感じられる事がありますが、その後、脱力感や疲労感に襲われ、ついには幻覚・妄想といった症状が引き起こされます。また、薬物の乱用は、身体の主要な器官にも深刻な影響を及ぼし、最悪の場合、死に至らしめます。
③薬物乱用者による犯罪及び薬物に起因する事故・・・
薬物を乱用すると、急性中毒によって死亡する事があるほか、その薬理作用から幻覚・妄想等の精神障害に陥り、殺人、強盗、放火等の凶悪な犯罪や重大な交通事故等を引き起こしたり、自殺を図ったりする事があります。また、薬物の購入資金を得るための犯罪も発生しています。

以前、コマーシャルで「薬止めますか。それとも人間止めますか。」というのがありましたが、まさにその通りです。薬物乱用は「ダメ・ゼッタイ。」違法薬物は「買わない。使わない。かかわらない。」を合言葉に、あなたを含め、あなたの周りから薬物に手を染める人を出さないで下さい。

by osakajotorc | 2015-01-28 11:44 | 卓話

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