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2015年10月23日 会長 渡辺 一雄

「ロコモ」とは?
運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム」(略称:ロコモ 和名:運動器症候群)といいます。
進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。

ロコモは筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態をいいます。進行すると日常生活にも支障が生じてきます。2007年、日本整形外科学会は人類が経験したことのない長高齢社会・日本の未来を見据え、このロコモという概念を提唱されました。が、まだメタボリックシンドロームほど一般に認知されていないと思っています。
いつまでも自分の足で歩き続けていくために、運動器を長持ちさせ、ロコモを予防し、健康寿命を延ばしていくことが今、必要なことだと考えられます。

健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約13年の差があります。誰もが最後まで、健康でいきいきとした生活を送りたいと思っています。健康寿命を延ばしていくことが大切だと考えます。

■ロコモティブシンドロームの3大疾患とは
*骨粗しょう症→骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気
*変形性膝関節症→膝関節の軟骨がすり減り、関節炎や変形を生じて痛みなどが起こる病気
*脊柱管狭窄症→脊柱管(背骨に囲まれた管状の空間)を構成する組織の変形により、脊柱管が狭くなり中を通っている神経が障害され、しびれなどがおこる病気

健康な状態から要支援・要介護に至るまで、移動機能はひそかに衰えていきます。少しずつ進行する移動機能の低下に気づかければいけないと思います。

骨や筋肉量のピークは、20~30代だといわれています。骨や筋肉量は適度な運動で刺激を与え、適切な栄養を摂ることで強く丈夫に維持されます。弱った骨や筋肉では、40代・50代で身体の衰えを感じやすくなり、60代以降思ったように動けない身体になってしまう可能性があります。
■そうならないように、次のことに注意しましょう。
運動習慣のない生活・・・運動習慣のない生活を続けていると徐々に運動器が衰えてしまいます。
やせ過ぎと肥満・・・やせ過ぎると身体を支える骨や筋肉がどんどん弱くなり、肥満は腰や膝関節に負担をかけます。
活動量の低下・・・エレベーターや自動車の使いすぎに注意。
スポーツのやりすぎや事故によるケガ・・・関節はとてもデリケートにできています。スポーツで酷使したり正しいフォームで行わなかったり、思いがけないケガをしたりすると、大きなダメージを負ってしまうことがあります。

by osakajotorc | 2016-03-14 17:19 | 会長インフォメーション

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